いのち
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2014年度修学院フォーラム「いのち」
第1回 "コントロール幻想"と新・優生思想の時代
 最近「ケア」という言葉をよく耳にします。今日の医療・福祉の場において大切な「ケア」についてさまざまな視点からはなしあいをできればと願います。人が人をケアするとはどういうことなのか、真面目に考えてみたいと思います。
講師:児玉 真美  
(著作家)
  2007年、米国で重症心身障害児アシュリー(6歳)に行われた"成長抑制療法"が大
きな倫理論争となりました。健康な子宮と乳房が摘出され、ホルモン大量投与によっ
て身長の伸びが抑制されたのです。本人の生活の質と在宅介護のためなら、"成長抑
制療法"は倫理的に正当化できるでしょうか。科学とテクノロジーの発達によって世
界中に"コントロール幻想"が広がりつつあるように見えます。そこでは、いったい
何が起こっていて、私たち人間はどのような存在になろうとしているのでしょう。
みなさんと考えてみたいと思います。
2014年7月19日 (土) 13:30~17:30
場 所:関西セミナーハウス
参加費:2000円、学生500円 (コーヒー込)
締切日:7月16日
<講師プロフィール>
児玉 真美 (こだま まみ) 氏
著作家
1956年生まれ。広島県在住。京都大学卒業。米国カンザス大学にてマスター取得。英 語の教師(高校、大学)として勤務の後、現在、翻訳・著作業。長女に重症心身障害 がある(現在26歳)。 著書『私は私らしい障害児の親でいい』(ぶどう社)、『アシュリー事件ーメディカ ル・コントロールと新・優生思想の時代』(生活書院)、『海のいる風景ー重症心身 障害のある子どもの親であるということ』(生活書院)、『死の自己決定権のゆく えー尊厳死・「無益な治療」論・臓器移植』(大月書店)。訳書に『春待つ家族』 (講談社)、『天使の人形』(偕成社)ほか。 2006年から雑誌『介護保険情報』(社会保険研究所)に連載「世界の介護と医療の情 報を読む」を執筆中。2007年からブログ「Ashley事件から生命倫理を考える」で世界 の情報を発信してきた。現在のブログは「海やアシュリーのいる風景」。
  
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