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2015年度修学院フォーラム「いのち」
第2回 赤ちゃんがほしい!不妊治療の進歩は、本当に女性に恩恵を与えているでしょうか~産科医の立場から
臓器移植や生殖医療などの先端医療との関連において、いのちを慈しむ医療とは何かを考えます。
講師:川北 かおり
(西神戸医療センター産婦人科医長 周産期センター長代行)
不妊治療の中で、自然に近い方法ではなく、高度な医療技術を用いて妊娠にいたらせるものを特に生殖補助医療といいます。体外受精がその主なものになり ます。「試験管ベビー」と言われたルイーズさんが1978年にイギリスで生まれてから、日本では1983年に初めてのベビーが誕生し、今では約27人に1人が体外受精によって生まれる時代となりました。合併症がある女性、晩婚のために高齢となった女性も、妊娠を望めるようになっています。
このようなリスクの高い女性は、生殖補助医療に特化した不妊クリニックで 「妊娠にいたるまで」の医療を受け、その後は総合病院で「妊婦健診から出産 まで」の医療を受けています。私は、後者に相当する病院で働いていますが、妊娠はしたものの、まさに「命からがら」の出産をすることになった女性、妊娠するところで力尽き、出産や育児を放棄したいと嘆く女性に数多く出会いました。
生殖補助技術が進歩したがゆえに、彼女たちをがんばらせすぎてしまったのではないだろうか、昔から言われるようにやはり 「子どもは授かりもの」、人間の技術が越えてはいけない一線があるのではないだろうか。みなさまのご意見も 聞かせていただければと思っています。
2015年9月26日 (土) 13:30~17:30
場 所:関西セミナーハウス(京都市左京区一乗寺竹ノ内町23)
参加費:2,300円 学生1,000円(コーヒー込)
締切日:9月23日
<講師プロフィール>
川北 かおり(かわきた かおり) 氏
西神戸医療センター産婦人科医長 周産期センター長代行
静岡県 出身、1989年浜松医科大学卒 沖縄県 立中部病院、淀川キリスト教病院、パルモア病院などをへて 2008 年より西神戸医療センター勤務 日本産 婦人科学会専門医、母体保護法指定医