いのち
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2017年度修学院フォーラム「いのち」
第1回 老いの日をいかに生き、支えるか 第1回
 多くの人が高齢まで生きることができるようになりました。しかし加齢と共に病いを得て、高額医療を 必要としたり、体力や、認知能力の衰えのために、誰かの助けを必要とすることも多くなります。多くの 人が、老いの日をいかに生き、いかに支えるかについて不安を覚えています。生涯の終わりに至るまで 希望を持って生きるにはどうしたらよいかを、高齢期を迎えている方、高齢者の家族、隣人、介護、看護、 医療に当たっている人、精神的支えを与える牧師や僧侶などが集い、共に考え合いたいと思います。
講師:奈倉 道隆 
(介護福祉士、老年科医師)
講師:大橋 紀恵 
(法燈山安明寺坊守、看護師、保健師)
発題1 創られ、ゆるされ、希望を与えられ、老いを生きつつ、老いを支える  
  奈倉 道隆 (介護福祉士、老年科医師)

 ① 宗教(キリスト教・仏教)を鏡として、真の自己を映し出し、究極の希望を   仰いで高齢期の生活と生活支援を進めたい。
 ② 老化の本質を知り、老化によって移り変わる心身の現状と将来を見つめて、活  動力・適応力・予備力・防衛力・回復力などの  縮小に対応する積極的な生活を  探求したい。
 ③ 精神は深化する面があり、一生涯活動を続けたい。認知症が改善する例も少な  くない。
 ④ 老いの死は安らかであり、医療でなく心・生活の支援の看取りを家族と共にしたい。             
 ⑤ 医療・リハビリ・介護・カウンセリングなどの特質を生かして、連携を深めたい。 

発題2 地域に生きる"ビハーラ"をめざして:思いやりとおかげさまの心をもって
  大橋 紀恵 (法燈山安明寺坊守、看護師、保健師)
 
 寺院が生活の場となってから、私は地域の中での寺院の役割について、そして そこで私は何をなすべきかを考えるようになりました。母の急死を縁に僧侶の資 格を得、その時"ビハーラ"のことを知りました。 "ビハーラ"とは何?と模索しながら歩んできた過程で出会った人や義父母の在 宅での看とりを通して学んだこと、そして10年前に開設した「安明寺ビハーラの 家」の「親子広場ドレミファごんちゃん」での活動から得たことなどお話できた らと考えています。そこからこれからの人生をどう歩んでゆくかを皆さまといっ しょに考えてみたいと思います。 

2018年2月 3日 (土) 13:30~16:30
場 所:関西セミナーハウス
(京都市左京区一乗寺竹ノ内町23)
参加費:1,000円(コーヒー込み)
締切日:2018年1月31日、以後はお問い合わせください。
要項を確認の上、Fax、電話、電子メール、WEBフォーム等でお申し込みください。
<講師プロフィール>
奈倉 道隆(なぐら みちたか) 氏
介護福祉士、老年科医師
 1934年7月生まれ。1960年 京都大学医学部卒業。学位取得。公衆衛生学教室・老年医学教室勤務。京都大学病院老年科に医師として勤務。大阪府立大学社会福祉学部創設のため勤務。龍谷大学社会学部創設のため勤務。東海学園大学人文学部創設のため勤務。四天王寺国際仏教大学人間福祉研究科創設のため勤務。聖隷クリストファー大学社会福祉研究科介護福祉学専攻創設のため勤務。2014年退職、現在ボランティア活動に従事。
<講師プロフィール>
大橋 紀恵(おおはし のりえ) 氏
法燈山安明寺坊守、看護師、保健師
1942年生まれ。聖路加短期大学専攻科卒業。看護師、保健師、助産婦の資格取得、国立京都病院看護師、京都市立看護短期大学専任教員、奈良文化女子短大講師、四天王寺国際仏教大学講師、宮崎県立看護大学講師などを歴任。現在安明寺坊守として、地域の福祉施設のボランティア活動に従事。
  
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