「いのちを危うくする原子力発電」
講師 アイリーン 美緒子 スミス
日本は世界唯一、地震国でありながら原発が全国に行き渡る国です。14年前の東京電力福島第一原子力発電所事故の災害から私たちは何を学び、どのようにその教訓を活かせるのか?大事故が起これば、無数の避難元と避難先の市町の人々、医療と福祉施設の利用者が被害を受けます。福島の当時の子どもたちは今、受けた被害に対し先頭に立ち闘っています。原発の稼動が進むと核廃棄物問題はどうなるのか?事故が起これば被害を受ける人々にも廃棄物を残された次世代にも決定権はありません。原発の再稼働と新設を決定するのは政府、電力会社と立地自治体の首長だからです。なぜ温暖化対策には原発の利用はふさわしくないのか。原発に反対の市民は今どのような行動を取っているか。日本の専門家と司法は何をしているか。様々な情報と問題点を取り上げ、分析し、動かない日本の謎を読み解き、どのような解決への糸口があるかを一緒に検討しましょう。
「いのちを育む太陽の光と風の力」
講師 牛山 泉
世界は温暖化から沸騰化に転じ、世界各地で気象災害が激化し、さらに各地で戦争が起こりエネルギーも食料も先の見通しが立たない状況です。
初めから原発を導入しなかったデンマーク、2023年4月に原発を全部止めた工業国ドイツ、これらの国は、原発がなくても、風力発電や太陽光発電など再生可能エネルギーだけでやっていけることを実証しつつあります。デンマークでは風力発電で電力需要の54%を賄っており、酪農の国なのでバイオマスが15%になります。
国際エネルギー機関によれば、日本の洋上風力発電のポテンシャルは国内の電力需要の9倍もあるといいます。これに、太陽光、陸上風力、バイオマス、小水力、地熱も加わり、日本は再生可能エネルギー王国なのです。「知るは力なり」です、後世に悔いを残す原発はなくても、日本はやっていけるのです。さあ、再エネ100%のモデル国実現を目指して前進してまいりましょう。
◎スケジュール◎
16:00~16:30 オリエンテーション
参加者紹介
16:30~18:00 発題講演1
アイリーン美緒子スミスさん
18:00~19:00 夕 食
19:00~21:00 はなしあい
21:00~ 自由懇談
【2日目】 3月31日(月)
8:00~ 9:00 朝食・チェックアウト
9:00~10:30 発題講演2
牛山 泉さん
10:30~10:50 休憩
12:10~13:10 昼 食
13:10~14:00 グループ別
はなしあい
14:00~14:20 休憩
14:20~15:30 総合討論
15:30 閉 会